「生命保険について知りたい」「生命保険にはどのような種類があるのか」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
生命保険は多くの方が加入しており、ご自身の体に万が一のことが起きた際に重要になります。また、保険の種類によって保障内容や期間などが異なります。 この記事では、生命保険の仕組みや種類などをわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
生命保険とは
生命保険とは、ヒトを対象にした保険のことです。保険に加入し死亡や病気などの準備をすることで、ご自身やご家族の生活を守る保障です。保険会社に対して保険料を負担することで、万が一の時に給付金や保険金などの支払いがされます。
また、日本では約80%の方が生命保険に加入しており、多くの方が死亡や病気になった場合の準備をしています。
生命保険の仕組みについて
生命保険の仕組みは、基本的に相互扶助という保険の加入者同士が助け合うことです。
個人の貯蓄は限りがあるため、場合によっては対応できないことが出てきます。しかし、生命保険では多くの加入者がお金を出し合っているため、必要なタイミングで必要な保障が受けられます。
また、生命保険の構成は契約の中心になっている「主契約」と必要に応じて付加できる「特約」です。特約のみの契約はできないので注意が必要です。
生命保険は主に4種類
生命保険の種類について気になる方も多いでしょう。
生命保険の種類は主に死亡保険や生存保険など4種類あります。保険の種類を知っていることで、契約時の参考になることでしょう。
この章では、4種類の生命保険について解説していきます。
1.死亡保険
1つ目の保険は「死亡保険」です。被保険者が契約から満期を迎えるまでの期間に、死亡または約款に定められた高度障害になった場合に保険金が支払われます。
保険期間が10年や20年などと決められている保険を「定期保険」と言います。また、保険期間の決まりがなく、一生涯続くものを「終身保険」と言います。終身保険の保険料は定期保険よりも高めの設定です。 保険会社の商品によって、定期保険と終身保険を足した「定期保険付きの終身保険」も用意されています。
2.生存保険
2つ目の保険は「生存保険」です。被保険者が契約から満期を迎えるまでの期間に生存していた場合に、保険料が支払われます。生命保険として「年金保険」や「学資保険」などが挙げられます。老後資金の準備が目的の方が多いでしょう。
3.生死混合保険
3つ目の保険は「生死混合保険」です。死亡保険と生存保険を組み合わせたものです。
被保険者が契約から満期を迎えるまでの期間に死亡または高度障害になった場合は死亡保険が支払われます。逆に生存していた場合は生存保険が支払われます。 生死混合保険の代表が「養老保険」です。死亡保険と生死混合保険の支払われる保険料が同額であることが特徴になります。
4.前述した保険に分類されない保険
4つ目の保険は「前述した保険に分類されない保険」です。私たちが生活する中で起こり得るリスクに対するものになります。「死亡」以外の病気や怪我などに対して保険金が支払われます。
「医療保険」や「がん保険」などがあり、幅広いリスクに備えられます。
生命保険の加入条件
生命保険に加入するには保険会社による審査が必要です。審査には、被保険者の死亡する確率と病気や怪我になる確率などを判定するために実施されます。
主な審査項目は2つあります。
1つ目は健康状態です。申し込み時に治療中の病気や過去の病歴などを聞かれます。さらに健康診断の結果も審査されることがあります。
2つ目は職業です。職業から死亡や病気などになるリスクが高いかどうかを判断します。結果によって、加入できない保険や制限が加わることがあります。
生命保険の保険料が決まる方法
生命保険の保険料は、契約者が保険会社へ支払う「純保険料」と「付加保険料」の2種類で構成されています。
純保険料は、死亡や病気などになった際に給付金や保険料を支払うために、保険会社が積み立てをします。付加保険料は、保険会社の従業員の人件費や保険事業を継続するための費用等になります。
生命保険の保険料は以下の基礎率に基づいて決定されます。
予定利率 | 保険会社が想定する運用利回りです。 |
予定死亡率 | 過去のデータをもとに想定される死亡率です。 |
予定事業費率 | 保険会社の将来の事業費を想定したものです。 |
生命保険の選び方と注意点4選
前章で生命保険の種類について紹介しましたが、選び方や注意点を知りたいと考えている方も多いでしょう。
生命保険の選び方は加入の目的や保険期間など4つあります。保険の契約を検討する際に必要になることですので、知っていると良いでしょう。
この章では、生命保険の選び方や注意点について詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
1.生命保険に加入する目的を決めること
1つ目の選び方は、生命保険に加入する目的を明確に決めることです。
私たちが生活する中で必ず必要になる費用があると思います。生命保険に加入する前に目的を定めることが大切です。
定める主な目的は以下です。
・お金をご自身以外の誰のために残すのか
・何のために使用するお金が必要か
例えば独身の場合は、両親のために残すお金や葬儀費用などが考えられます。また、既婚者の場合は、配偶者が生活するための住居費や生活費が考えられます。
生命保険に加入する目的を決めて、保険の特徴を理解すると選びやすいでしょう。
2.保険料を考えること
2つ目の選び方は、保険料を考えることです。
保険は契約をすると基本的に満期を迎えるまで、毎月お金を支払う必要があります。毎月の支払額が少なくても継続して支払うため、少なからず家計に影響が出てくるでしょう。
保険料が高い保険を契約すると途中で支払いができないことになります。そのため、しっかりと支払える範囲の保険を選ぶと良いでしょう。
ただし、注意点として保険料だけで判断するのではなく、保障内容や期間も合わせて判断することが大切です。
3.保険期間を定めること
3つ目の選び方は、保険の期間を定めることです。
生命保険には、保険期間が決まっている定期保険と期間が決まっていない終身保険の2種類があります。さらに、定期保険は10年や20年となどと商品によって異なります。
保険は「保障内容に最適な期間」加入していることが大切なため、保険期間を決めましょう。
注意点として子供が小さい頃に満期を迎える保険に加入している場合は、その後について考える必要があります。
4.定期的に見直しをすること
4つ目の選び方は、定期的に見直しをすることです。
生命保険は契約後に見直しをすることが大切です。多くの加入者が契約から満期を迎えるまでに、ライフステージの変化があります。そこで必要な保障が変わってきます。
例えば、以下のタイミングで見直しが必要になります。
・結婚
・出産
・子供の独立
・定年退職
注意点として契約している保険が無駄にならないように、定期的に見直しを実施することで最適な保障内容を契約しましょう。
まとめ
生命保険はヒトを対象とした保険で、死亡や病気などの準備が可能です。契約することでご自身に万が一のことが起きた際に、必要な保障を受けられる特徴があります。
また、主な生命保険として死亡保険や生存保険など4種類があり、ご自身に合った選択が可能です。生命保険の仕組みや選び方などを理解することで、最適な保険が見つかるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。