生命保険の解約返戻金とは?種類や具体的な金額例などを解説!

生命保険の契約においては、解約返戻金という言葉を耳にすることがあります。解約返戻金はどれくらいもらえるのか、解約返戻金がもらえる生命保険は何か、気になっている方もいるでしょう。今回は生命保険に関する解約返戻金の概要をはじめ、種類や具体的な金額例などを解説していきます。

生命保険に関する解約返戻金とは?

解約返戻金とは、生命保険の契約において、途中で解約したときに支給される金額です。

子どもが高校や大学に進学するときに解約返戻金を支給してもらえば、教育資金として活用することもできます。そのほか、年金受給までの生活費にしたり、老後の趣味に費やしたりすることも可能です。

一般的に契約年齢や保険料の払込期間、経過年数によって金額が左右されます。

解約返戻金は保険の種類によっては、少ない金額しか戻ってこなかったり、そもそも支払いに対応していなかったりします。

解約返戻金が高い保険は、保険料が高くなる傾向です。反対に解約返戻金をおさえる代わりに保険料を安くしている保険会社の保険プランもあります。

このように保険料と解約返戻金の関係を知っておくと、生命保険の契約をするときにコストのイメージが湧きやすくなるでしょう。

解約返戻金の種類

解約返戻金の種類を知らないと、生命保険に加入する目的が曖昧になってしまいます。最低限おさえておきたい解約返戻金の種類は3つです。

まず、従来型です。満期に近づくほど解約返戻金の払戻率が高まり、戻ってきたときの解約返戻金を資産として役立てられます。保険料払い込み終了時点で解約返戻金の増加率が下がる点も知っておきましょう。

次に、低解約返戻金型です。解約返戻金の金額を減らす代わりに、保険料が安くなります。契約開始から保険料払い込み終了時点までが低解約返戻金期間と呼ばれます。

低解約返戻金期間に解約返戻金が徐々に増えていきますが、この期間を過ぎた時点で解約返戻金がさらに増加するのが特徴です。

最後は無解約返戻金型です。解約返戻金が戻ってこない代わりに、保険料が安くなります。定期保険や医療保険などで見かける種類です。

解約返戻金の計算

払戻率の計算式は下記の通りです。
払戻率(%)=解約返戻金÷払込保険料累計額×100

たとえば、払込保険料累計額が400万円であり、解約返戻金が410万円であったとしましょう。その場合、払戻率の計算式は下記の通りです。

払戻率
=410万円÷400万円×100
=102.5(%)

解約返戻金の金額例

たとえば、生命保険会社のオリックス生命では、終身保険RIZEという低解約返戻金型のプランを提供しています。公式ホームページで紹介されている契約例から解約返戻金を確認してみましょう。

年齢:30歳
性別:男性
保険料払込期間:15年払済
低解約払戻期間:15年
保険金額:300万円
月払込保険料:13,095円

この条件において15年経過直後に解約した場合、解約返戻金の額は237万円としています。

参考:30歳のお父さまが、お子さまの高校入学費用の資金準備に活用いただく場合(オリックス生命)

解約返戻金なしの生命保険

解約返戻金なしの保険として定期保険が挙げられます。

定期保険とは、契約で定められた一定の保障期間において、保障対象の人物が亡くなったときに保険金が支給される死亡保険です。

毎月支払う保険料は掛け捨てであり、基本的に解約返戻金がないことが知られています。ちなみに掛け捨てとは、支払った保険料が戻らない仕組みをさす言葉です。

生命保険会社の日本生命における定期保険に関する見解では、解約返戻金が少ないことを示唆している内容が見受けられました。

“一定期間にわたる万一への備えに適した保険です。いわゆる掛け捨ての保険のため、解約時の払戻金などはあまりありません。“

引用:定期保険とは(日本生命)

定期保険を契約するとき、解約返戻金の受取は基本的に期待できないといってよいでしょう。

ただ、保険期間が長いタイプの定期保険の場合、一定時期まで解約返戻金が増えていくパターンもあります。ピークとなる時期に解約すれば、一定の貯蓄額としてお金を獲得できます。

したがって、定期保険だからといって解約返戻金が必ずもらえないわけではない点にも注意が必要です。

解約返戻金がある生命保険

解約返戻金がある生命保険として代表的なのが終身保険です。

終身保険とは、一生涯にわたって死亡保障が継続される生命保険として知られています。掛け捨てタイプの定期保険と違って、保険料が高い傾向なのは知っておきましょう。

生命保険会社の第一生命によると、終身保険の解約返戻金は、基本的に保険料の累計額を下回るという見解を示しています。

“一生涯にわたって死亡に備えられます。経過に応じて解約返還金が増えます。解約返還金は多くの場合、保険料の累計額を下回ります。“

引用:終身保険(第一生命)

終身保険の契約を結ぶときは、解約返戻金がもらえるということだけに安心しないように注意が必要です。

生命保険の解約返戻金に関する気になるQ&A

解約返戻金に関する気になる疑問について、Q&A形式でお答えしていきます。

Q1.解約返戻金と満期保険金の違いは?

A1.支払われるときの理由が異なります。

満期保険金は、生命保険の契約を無事に満了したときに支払われる金額です。

そもそも満期とは、保険期間の終了であり、保険の効力が切れるタイミングです。つまり、満期保険金は解約によって支払われるわけではありません。その一方で、解約返戻金は保険の効力が切れる前に受け取る保険金です。

ちなみに満期保険金がもらえる保険としては、養老保険が代表的です。万が一のときに受給できる保険金と、期間満了時の満期保険金が同額であるという特徴を持っています。

Q2.生命保険を解約するデメリットは?

A2.解約すると契約をもとに戻せません。

生命保険の解約返戻金を受け取るには契約の解除が条件となりますが、デメリットが気になる方もいるでしょう。

生命保険を解約すると、保障が受けられなくなるだけでなく、契約をもとに戻せなくなります。

また、生命保険に加入するとき、年齢を経るごとに毎月支払わなければならない保険料が高くなる傾向があります。当然、健康状態が悪くなってしまえば、加入できない生命保険もあります。

Q3.生命保険の解約返戻金には税金がかかる?

A3.所得税や源泉分離課税、贈与税が発生します。

生命保険の解約によって解約返戻金を受け取った場合、保険料の負担者や受取人の関係によって、異なる税金が発生します。

契約者と受取人が同一人物の場合、所得税あるいは源泉分離課税です。たとえば、契約者が夫であり、受取人が夫のケースが挙げられます。

契約者と受取人が異なる場合、贈与税です。たとえば、契約者が夫であり、受取人が子どもであるケースが挙げられます。

ちなみに解約返戻金は一時所得として取り扱われます。一時所得とは、営利目的の継続的行為から発生する所得以外の所得です。

基本的にほかの所得と合算した結果として、課税の対象となる金額が20万円を超えた場合、確定申告をしなければなりません。

場合によっては例外があるので、確定申告の必要性について不安がある方は、税務署への相談をおすすめします。

生命保険の解約返戻金をシミュレーションしよう!

以上、生命保険の解約返戻金について解説しました。

いざ生命保険の契約を解約したときに、解約返戻金が想定以上に少なければ、ライフプランが崩れてしまいかねません。

生命保険を契約する前に、解約返戻金のシミュレーションを行うことが大切です。

最近では、ホームページで保険料のシミュレーションとともに、解約返戻金までシミュレーションできる保険会社もあります。

解約返戻金の目安を知るために必要に応じて活用してみてはいかがでしょうか。

参考:保険料シミュレーション(オリックス生命保険)

生命保険会社とは?損害保険会社との違いや契約保護の仕組みなどをわかりやすく解説!

生命保険のプランを検討するとき、生命保険会社にお世話になる方が多いでしょう。そもそも生命保険会社とは、どのような存在なのでしょうか。

今回は生命保険会社の概要をはじめ、損害保険会社との違いや、契約保護の仕組みなどをわかりやすく解説します。大手生命保険会社も紹介するので、ぜひ生命保険会社選びの参考にしてみてください。

生命保険会社とは

生命保険会社は、生命保険制度を長期間にわたって健全に運営し、保険金や給付金が適切に支払われる体制を整備する社会的役割を果たす企業です。

生命保険会社のビジネスモデルは、大勢の人々がお金を出し合って互いに支援する、相互扶助の精神にもとづいて成り立っています。

生命保険会社と関係する立場は、契約を締結する保険契約者、保険の対象となる被保険者、保険金を受け取る受取人です。

保険契約者が生命保険会社に保険料を支払って、公平に保険料を負担します。受取人は、被保険者の万が一のケースに、生命保険会社から保険金を受け取れるというわけです。

生命保険会社と損害保険会社との違い

生命保険会社と損害保険会社の違いが気になる方もいるでしょう。

各保険会社の違いを知るには、保険の分類を知る必要があります。保険は第1分野、第2分野、第3分野という3タイプに分別できます。

第1分野は、人の生死に関して保険金を支払う生命保険です。たとえば、死亡保険や年金保険などが挙げられます。

第2分野は、偶然の事故にともなう損害に関して保険金を支払う損害保険です。たとえば、自動車保険や火災保険などが挙げられます。

第3分野は、第1分野や第2分野のいずれにも該当しない保険です。たとえば、医療保険や介護保険などが挙げられます。

第1分野と第3分野の保険を扱えるのが生命保険会社であり、第2分野と第3分野の保険を扱えるのが損害保険会社です。

生命保険会社が破綻すると契約はどうなる?

生命保険会社の経営破綻が不安な方もいるかもしれません。生命保険会社の経営が破綻したとしても、契約はなくなりません。

生命保険契約者保護機構によって契約者が保護される仕組みがあります。

生命保険契約者保護機構とは、保険業法にもとづき1998年に設立された法人です。破綻した生命保険会社の保険契約を継承する救済企業に対して、資金援助をする役目を果たしています。

もし救済保険会社が現れなかったときは、保護機構あるいは保護機構が設立する子会社が保険契約を引き受けます。

生命保険契約者保護機構には、国内で事業を運営するすべての生命保険会社が加入しています。たとえば、アクサ生命保険株式会社やソニー生命保険株式会社、チューリッヒ生命保険株式会社などです。 生命保険会社の経営破綻が不安な方でも、契約保護の仕組みを知っておけば、生命保険の契約を安心して結びやすくなることでしょう。

参考:会員会社一覧(生命保険契約者保護機構)

大手生命保険会社の一覧

生命保険の加入を検討する際には、生命保険会社の提供するプランを選択することになります。生命保険は人生に深く密接する保険であるため、加入に慎重になる方も多いでしょう。

信頼できる生命保険会社を探している方のために、大手生命保険会社をまとめました。

生命保険会社1.日本生命

日本生命は、国民が真に求める保険を提供できるように努めている生命保険会社です。1889年に創立されました。

相互会社という会社形態を採用しているのが大きな特徴です。株式会社と異なり、保険契約者一人ひとりを会社の持ち主として扱っています。

会社の利益は、サービスの充実化に使われるほか、契約者配当として契約者に還元されます。

生命保険会社2.明治安田生命

明治安田生命は、「確かな安心を、いつまでも」という経営理念を掲げている生命保険会社です。1881年に創業されました。

ホームページでは、さまざまな条件を選択することでピッタリな保険を紹介してくれる「ピンポイント検索」機能を利用できます。具体的な条件は性別や年齢、家族構成、目的などです。

また、ライフイベントに応じた生命保険をおすすめする「ライフイベントナビ」という機能も提供しています。就職や結婚、出産、育児、定年退職などのステージを選択して、自分にあった生命保険を探せます。

参考:

ピンポイント検索(明治安田生命)

ライフイベントナビ(明治安田生命)

生命保険会社3.住友生命

住友生命は、豊かで明るい長寿社会の実現に貢献する生命保険会社です。保険事業の健全な運営によって、一人ひとりが最適な生活保障を受けられるようサービスを提供しています。1907年に創業されました。

全国のネットワークを駆使して先進のコンサルティングを行っており、来店窓口は70以上に及びます。

サービスを検討する人が商品の内容を正しく理解できるよう、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり-定款・約款」などで、重要事項をわかりやすく説明してくれます。

また、訪問や連絡などは時間や場所、方法などに関して顧客の都合に配慮するように努めています。

生命保険会社4.アクサ生命

アクサ生命は、人生100年時代に備えた計画をともに考えてくれる生命保険会社です。1994年に設立されました。

約200年の歴史を誇る保険ブランドであるアクサグループに属しています。アクサは世界で1億人以上を支援する保険運用グループです。

アクサ生命では、サービスの契約者にアンケートを送付しています。評価結果は、第三者機関のeKomiによって掲載されます。中立な立場からの評価を確認できるので、サービスの利用を適切に検討しやすいでしょう。

ホームページでは、保険に入るべきタイミングがわかりやすいように、きっかけを知るためのエピソードも紹介しています。たとえば、同級生が乳がんになってしまって保険を考えたというエピソードや、彼女と結婚して生涯をかけて守りたい人ができたというエピソードなどです。

生命保険を検討している方は一度確認してみてはいかがでしょう。

参考:私が保険のことを考えはじめた理由(アクサ生命)

生命保険会社5.第一生命

第一生命は、「一生涯のパートナー お客様第一主義」をミッションとして掲げている生命保険会社です。1902年に創立しました。

第一生命ほけんショップという来社窓口を用意しています。専門のスタッフが保険相談を受け付けており、調査機関インテージの2015年度「全国お客さま満足度調査」において、利用者満足度90.6%の実績を獲得しました。

生命保険やがん保険、外貨建生命保険の相談をはじめ、生涯設計プランの作成や医療の現状などの説明まで行ってくれます。

相談は無料で何度でも対応してくれるだけでなく、契約を無理に勧めることもありません。はじめて生命保険の加入を検討する方でも安心して相談しやすいでしょう。

生命保険会社を選ぶときは格付けも参考に!

以上、生命保険会社の概要から大手生命保険会社の例を紹介しました。生命保険会社の仕組みを知って、生命保険の契約を相談してみたくなった方もいるのではないでしょうか。

ただ、さまざまな生命保険会社があったことから、どの会社を選べばよいのか迷ってしまった方もいるかもしれません。

生命保険会社の選択で迷ったら、第三者企業による格付けも目安にできます。

スタンダード&プアーズや日本格付研究所、格付投資情報センターなどが、国内の生命保険会社を格付けしています。A+やA-、BB-などの記号で評価しているので、一目で生命保険会社の格付けを把握することが可能です。

自分に適した生命保険会社を見つけるためにぜひ参考にしてみてください。

参考:生命保険会社格付け(ジャパンインシュアランスマネジメント)

生命保険を徹底解説!仕組みや種類についてわかりやすく紹介

「生命保険について知りたい」「生命保険にはどのような種類があるのか」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。

生命保険は多くの方が加入しており、ご自身の体に万が一のことが起きた際に重要になります。また、保険の種類によって保障内容や期間などが異なります。 この記事では、生命保険の仕組みや種類などをわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

生命保険とは

生命保険とは、ヒトを対象にした保険のことです。保険に加入し死亡や病気などの準備をすることで、ご自身やご家族の生活を守る保障です。保険会社に対して保険料を負担することで、万が一の時に給付金や保険金などの支払いがされます。

また、日本では約80%の方が生命保険に加入しており、多くの方が死亡や病気になった場合の準備をしています。

生命保険の仕組みについて

生命保険の仕組みは、基本的に相互扶助という保険の加入者同士が助け合うことです。

個人の貯蓄は限りがあるため、場合によっては対応できないことが出てきます。しかし、生命保険では多くの加入者がお金を出し合っているため、必要なタイミングで必要な保障が受けられます。

また、生命保険の構成は契約の中心になっている「主契約」と必要に応じて付加できる「特約」です。特約のみの契約はできないので注意が必要です。

生命保険は主に4種類

生命保険の種類について気になる方も多いでしょう。

生命保険の種類は主に死亡保険や生存保険など4種類あります。保険の種類を知っていることで、契約時の参考になることでしょう。

この章では、4種類の生命保険について解説していきます。

1.死亡保険

1つ目の保険は「死亡保険」です。被保険者が契約から満期を迎えるまでの期間に、死亡または約款に定められた高度障害になった場合に保険金が支払われます。

保険期間が10年や20年などと決められている保険を「定期保険」と言います。また、保険期間の決まりがなく、一生涯続くものを「終身保険」と言います。終身保険の保険料は定期保険よりも高めの設定です。 保険会社の商品によって、定期保険と終身保険を足した「定期保険付きの終身保険」も用意されています。

2.生存保険

2つ目の保険は「生存保険」です。被保険者が契約から満期を迎えるまでの期間に生存していた場合に、保険料が支払われます。生命保険として「年金保険」や「学資保険」などが挙げられます。老後資金の準備が目的の方が多いでしょう。

3.生死混合保険

3つ目の保険は「生死混合保険」です。死亡保険と生存保険を組み合わせたものです。

被保険者が契約から満期を迎えるまでの期間に死亡または高度障害になった場合は死亡保険が支払われます。逆に生存していた場合は生存保険が支払われます。 生死混合保険の代表が「養老保険」です。死亡保険と生死混合保険の支払われる保険料が同額であることが特徴になります。

4.前述した保険に分類されない保険

4つ目の保険は「前述した保険に分類されない保険」です。私たちが生活する中で起こり得るリスクに対するものになります。「死亡」以外の病気や怪我などに対して保険金が支払われます。

「医療保険」や「がん保険」などがあり、幅広いリスクに備えられます。

生命保険の加入条件

生命保険に加入するには保険会社による審査が必要です。審査には、被保険者の死亡する確率と病気や怪我になる確率などを判定するために実施されます。

主な審査項目は2つあります。

1つ目は健康状態です。申し込み時に治療中の病気や過去の病歴などを聞かれます。さらに健康診断の結果も審査されることがあります。

2つ目は職業です。職業から死亡や病気などになるリスクが高いかどうかを判断します。結果によって、加入できない保険や制限が加わることがあります。

生命保険の保険料が決まる方法

生命保険の保険料は、契約者が保険会社へ支払う「純保険料」と「付加保険料」の2種類で構成されています。

純保険料は、死亡や病気などになった際に給付金や保険料を支払うために、保険会社が積み立てをします。付加保険料は、保険会社の従業員の人件費や保険事業を継続するための費用等になります。

生命保険の保険料は以下の基礎率に基づいて決定されます。

予定利率保険会社が想定する運用利回りです。
予定死亡率過去のデータをもとに想定される死亡率です。
予定事業費率保険会社の将来の事業費を想定したものです。

生命保険の選び方と注意点4選

前章で生命保険の種類について紹介しましたが、選び方や注意点を知りたいと考えている方も多いでしょう。

生命保険の選び方は加入の目的や保険期間など4つあります。保険の契約を検討する際に必要になることですので、知っていると良いでしょう。

この章では、生命保険の選び方や注意点について詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.生命保険に加入する目的を決めること

1つ目の選び方は、生命保険に加入する目的を明確に決めることです。

私たちが生活する中で必ず必要になる費用があると思います。生命保険に加入する前に目的を定めることが大切です。

定める主な目的は以下です。

・お金をご自身以外の誰のために残すのか

・何のために使用するお金が必要か

例えば独身の場合は、両親のために残すお金や葬儀費用などが考えられます。また、既婚者の場合は、配偶者が生活するための住居費や生活費が考えられます。

生命保険に加入する目的を決めて、保険の特徴を理解すると選びやすいでしょう。

2.保険料を考えること

2つ目の選び方は、保険料を考えることです。

保険は契約をすると基本的に満期を迎えるまで、毎月お金を支払う必要があります。毎月の支払額が少なくても継続して支払うため、少なからず家計に影響が出てくるでしょう。

保険料が高い保険を契約すると途中で支払いができないことになります。そのため、しっかりと支払える範囲の保険を選ぶと良いでしょう。

ただし、注意点として保険料だけで判断するのではなく、保障内容や期間も合わせて判断することが大切です。

3.保険期間を定めること

3つ目の選び方は、保険の期間を定めることです。

生命保険には、保険期間が決まっている定期保険と期間が決まっていない終身保険の2種類があります。さらに、定期保険は10年や20年となどと商品によって異なります。

保険は「保障内容に最適な期間」加入していることが大切なため、保険期間を決めましょう。

注意点として子供が小さい頃に満期を迎える保険に加入している場合は、その後について考える必要があります。

4.定期的に見直しをすること

4つ目の選び方は、定期的に見直しをすることです。

生命保険は契約後に見直しをすることが大切です。多くの加入者が契約から満期を迎えるまでに、ライフステージの変化があります。そこで必要な保障が変わってきます。

例えば、以下のタイミングで見直しが必要になります。

・結婚

・出産

・子供の独立

・定年退職

注意点として契約している保険が無駄にならないように、定期的に見直しを実施することで最適な保障内容を契約しましょう。

まとめ

生命保険はヒトを対象とした保険で、死亡や病気などの準備が可能です。契約することでご自身に万が一のことが起きた際に、必要な保障を受けられる特徴があります。

また、主な生命保険として死亡保険や生存保険など4種類があり、ご自身に合った選択が可能です。生命保険の仕組みや選び方などを理解することで、最適な保険が見つかるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

死亡保険とは?種類やプランの比較、税金との関係などを紹介!

死亡保険には複数の種類があります。契約ルールがそれぞれ異なるので、どの保険を選択すればよいか迷ってしまいがちです。

そこで今回は、死亡保険の概要をはじめ、死亡保険の種類や保険プランなどを紹介していきます。死亡保険と税金の関係まで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

死亡保険とは?

死亡保険は加入者である被保険者(保険の対象者)が亡くなったときに、遺族に保険金が支払われる保険です。保険金は遺族の生活費や故人の葬式費用、子どもの学費などに使用できます。

死亡保険は高額保障を準備できるのがメリットです。たとえば一家の大黒柱である父が、万が一のために妻や子どもにお金を用意しておきたいとしましょう。

しかし、家族の生活を支えるだけの資金は、貯金によってすぐに貯めることはできません。その点、死亡保険は加入するだけですぐに充分な保障が受けられます。

死亡保険の種類

死亡保険には定期死亡保険や終身死亡保険、収入保障保険などの種類があります。それぞれの種類について解説していきます。

種類1.定期死亡保険

定期死亡保険は、加入時に定めた期間だけ保障が受けられる死亡保険です。一定期間にわたって受け取れる保障額が変わりません。家族が増えたときに、必要な時期にしぼって手厚い保障を確保したいケースに適しています。 

保障期間が決まっている更新型や、保障される年齢が決まっている全期型に分かれます。具体的には、10年保障される契約や65歳まで保障される契約などです。

契約期間が満了したあとに契約を更新できるケースもあります。

ただし、更新のたびに保険料が上がったり、健康上の理由で保険に加入できなくなったりすることがあるので注意してください。


【おすすめできる人】

・一定の保障額を遺族に残したい人

・保障期間を絞って保険料を節約したい方

・将来の健康状態に不安を感じない人

種類2.終身死亡保険

終身死亡保険は、一生涯にわたって死亡保障を受けられる保険です。定期保険と違って途中で保障が途切れません。

つまり、被保険者が解約しない限り保障が継続されます。契約を更新する必要もありません。途中で健康面に問題が生じても契約は継続されます。

また、終身死亡保険は貯蓄性があるのも特徴です。子どもが小さいときは死亡保障の役目を果たしてもらい、子どもが独り立ちし始めたときに解約返戻金として学費にあてることもできます。 

ただし、短期間で解約すると払戻金額が少なくなる点は心得ておきましょう。


【おすすめできる人】

・契約更新なしで一生涯の保障を受けたい方

・解約返戻金を学費にあてたい人

・将来の健康状態に不安がある方

種類3.収入保障保険

収入保障保険とは、被保険者が死亡したときに年金として保険金を支払ってもらえる保険です。保険期間が決まった掛け捨て型の保険であり、保険料が安い傾向にあります。

一度に高額なお金を受け取るのではなく、保険金を分割して受け取れます。給料のように支給されるので、遺族が生活設計をしやすい点に特徴があります。

ただし、まとまった費用を準備するのには向いていません。葬儀代や子どもの入学金などの支出をまかなうのは困難でしょう。


【おすすめできる人】

・保険料を節約したい方

・保険金の受け取りを分割したい方

・遺族の資産管理に不安がある人

死亡保険の商品プラン3つ

死亡保険に関して、保険会社の具体的な契約プランを紹介していきます。死亡保険の加入を比較検討する際にぜひ参考にしてみてください。

プラン1.かぞくへの保険(ライフネット生命)

かぞくへの保険は、手ごろな保険料で死亡や高度障害に備えられる定期死亡保険です。保険金額は500万円から1億円まで100万円単位で設計できます。掛け捨てタイプであり、解約返戻金はありません。

保険期間は年満了タイプ(10年・20年・30年)と歳満了タイプ(65歳まで・80歳まで・90歳まで)から選択できます。

原則として健康診断書を提出する必要がないので、手続きもスムーズです。

プラン2.かしこく備える終身保険(Aflac)

かしこく備える終身保険は、加入時から保険料が変わらないシンプルな終身死亡保険です。解約返戻金を従来の7割にすることで保険料を抑えています。保険金額は最低100万円から設定可能です。

タバコを吸わない方の場合、保険料が安くなる「ノンスモーカー割引特約」を用意しているのも特徴です。健康状態に不安がある場合でも、保険料の割り増しによって契約できるケースもあります。

そのほか、災害死亡割増特約も用意しています。不慮の事故や所定の感染症で亡くなったとき、災害死亡保険金を支給してもらうことも可能です。

プラン3.じぶんと家族のお守り(SOMPOひまわり生命)

「じぶんと家族のお守り」は、残された遺族が生活費として毎月年金を支払ってもらえる収入保障保険です。保険料は5年経過するごとに5%相当額ずつ減っていきます。

毎月支給される金額と受取期間を契約者の都合に応じて設定できます。

オプションが充実しているのも特徴です。七大疾病に関する所定の事由に該当したとき、以降の保険料を支払わなくて済みます。

障害等級1級または2級に認定され、障害基礎年金の受給権が発生したとき、就労不能年金も受給できます。

死亡保険に関するQ&A

死亡保険の加入にあたって気になる点は尽きないでしょう。死亡保険に関する疑問についてQ&A形式で回答していきます。

Q1.終身保険の受取人は誰に指定したほうがよい?

A1.独身や既婚者の立場によって指定するとよいでしょう。

独身であれば受取人を親にするケースが多い傾向です。親に支給された死亡保険金を配偶者と子どもに与えるときは、贈与税が課税されることがあります。結婚して家族を持ったら受取人を配偶者に変更するのが一般的です。

Q2.死亡保険に相続税は発生する?

A2.課税されることがあります。

被保険者と契約者が同一人物だと、死亡保険金に相続税が課税されます。たとえば、夫が自分の万が一に備えて、「被保険者=契約者=夫、保険金受取人=妻」という条件で保険に加入したケースです。

ただし、相続人が保険金を受け取るときは一定金額まで非課税です。また、死亡保険金を含む遺産の総額が基礎控除額を超えなければ相続税は発生しません。

ちなみに、相続税の基礎控除額は3,000万円+600万円×法定相続人数です。

収入保障保険と定期死亡保険の違いは?

A3.受け取る保険金の変動の有無が異なります。

収入保障保険と定期死亡保険は保障額の推移が異なります。収入保障保険の場合は受け取る保険金が時の経過につれて減少していく一方で、定期死亡保険の場合は常に一定額に固定されます。

定期死亡保険のほうが保障は手厚いように見えますが、その分月額保険料が収入保障保険よりも割高です。

死亡保険の保険料をシミュレーション

以上、死亡保険の概要をはじめ、死亡保険の種類や具体的な保険商品の事例などを解説しました。死亡保険の必要性や、自分に合った死亡保険の種類がわかってきたのではないでしょうか。

ただ、死亡保険に加入すると保険料を支払わなければなりません。やみくもに加入すると月々の負担がストレスになってしまうケースもあるでしょう。

そのため、死亡保険に加入するときには保険料のシミュレーションが不可欠です。現在ではインターネットで簡単に保険料を見積もりできるサービスが保険会社から提供されています。

生年月日をはじめ希望の保険金額や保険期間、保険料払込期間、特約オプションなどを指定していくだけで保険料を見積もりできます。気になった方はぜひ一度保険料のシミュレーションを行ってみてはいかがでしょう。

参考:アクサダイレクトの定期保険2(アクサダイレクト生命)