マンション投資には、「区分マンション投資」・「1棟マンション投資」の2種類の投資方法があり、それぞれ異なる投資となります。
区分マンション投資は低予算から開始することが可能となっており、1棟マンション投資と比較すると損失も少なく低リスクです。
低リスクと言っても、知識や事前準備は必要となりますので、マンション投資には何が必要なのか?という点について紹介していきます。
1:マンション投資には1棟と区分の2種類がある
マンション投資には「区分」・「1棟」の2種類の投資方法があり、マンションを購入して利益を得る手段は同じですが、それぞれ異なる特徴が存在します。
区分マンションと一棟マンションの投資のスタート時は、株式など他の投資と比較をしてみた場合、利回りは低いですが、その分リスクや損失も低いといった点が挙げられます。
また、マンション投資は、すぐに利益を得ることが出来る投資ではなく、長期間に渡って安定した利益を得る投資方法なので、利益を求めて急ぐ必要はありません。
今回は、区分マンション投資と一棟マンション投資の特徴や異なる点について紹介していきます。
1:1棟マンション投資について
1棟マンション投資とは、マンションを1棟単位で購入して、賃貸に出すことで家賃収入を得る投資方法です。
投資を開始する際に、1棟マンションの購入が必要となるので元手が多く掛かりますが、得られる利益は大きくなります。
しかし、元手が多く掛かるということはリスクも大きく、十分な知識が必要となるので、1棟マンション投資を開始する流れと注意点などを紹介します。
まず、マンションを1棟購入する際に、仲介している不動産業者への問い合わせをしますが、ここで重要なのが、事前に購入する物件の知識や情報を得ているということです。
知識や情報がない状態で不動産業者に問い合わせると、「オススメ物件」・「価格が安い」などの理由で1棟マンションを購入することによって、大きな損失に繋がります。
注目するべき点は、購入するマンションの立地や周辺の環境とされており、その物件の築年数などの下調べも非常に重要です。
次に、資金を用意するためには金融機関から融資を受ける必要がありますが、融資を受ける際にも様々な下調べが必要となります。
信託銀行や消費者金融などの金融機関からは、比較的容易に融資を受けることが可能ですが、金利が高いため返済が出来なくなるといったケースも少なくありません。
金融機関から融資を受ける際には、複数の金融機関に問い合わせをして、融資の金額や金利になどを比較して、返済できるプランを建てましょう。
最後に、マンションを売買した際の契約書についてですが、契約の内容の理解と把握がマンション投資の最も重要なポイントとなります。
書類上の契約内容をしっかり確認していないと、事前に提示されている内容とは異なる契約となっている可能性や、同意していない契約の追加など、契約が操作されている場合も考えられるので、契約書の内容は自身でしっかり確認して同意しましょう。
一棟マンション投資は多くの資金が必要となるため、資金が用意できない場合は、低予算からでもスタートできる区分マンション投資がオススメです。
2:区分マンション投資とは?
区分マンション投資は、一棟マンション投資とは異なり、マンションの一室を購入して賃貸に出すことで、家賃収入を得る投資方法となっています。
投資方法についてですが、区分マンションと一棟マンションの投資の始め方に、異なる点はほとんどありません。
区分マンション単体では利益が少なく、大きな利益を得るために区分マンションを複数購入することで、多くの家賃収入を得ることが可能です。
「複数の物件を購入するのなら一棟マンション投資でいいのではないのか?」といった意見も多くありますが、この区分マンション投資にはリスクを抑える目的があります。
また、区分マンションには1棟マンションと比較すると様々な利点があるため、その異なる点について紹介していきます。
区分マンション投資を選択する主な目的は下記の3つとなります。
- 低予算で開始できる
- 1棟投資よりも低リスク
- リスクの分散が可能
となっており、これら3つの目的について紹介していきます。
まず、区分マンションは一棟マンション投資とは異なり、購入するマンションは一室なので、投資金額が比較的少ないと言った点が特徴的です。
物件の「立地」・「築年数」・「面積」など内容によって価格は様々ですが、安価の物件だと約200万で購入が可能となっており、都心の区分マンションならば1,000万円台からの投資が出来ます。
1棟単位で購入した際の価格は、「郊外のアパートで3,000万円以上」・「中古マンションで約1億円」となっており、区分と一棟を比較すると、区分マンション投資は半額以下の資金で開始することが可能です。
次に、区分マンション投資は開始時の投資金額が低いため、投資に失敗した際のリスクは少なく済みます。
予想外の事態で費用が掛かり損失を出した場合は、所有している区分マンションを売却することで解決できるケースも多いです。
最後に、リスクの分散が可能という点について紹介します。
火災や地震などの災害を受けた際に、一棟マンションの場合は所有しているすべての物件が被害に合いますが、区分マンションは所有している物件は一室なので、大きな被害を受ける心配はありません。
また、家賃低下の影響も同様に、区分マンションが受ける影響は僅かなので、損失を抑えることが可能です。
以上が、区分マンション投資を選択するポイントとなります。
2:区分マンション投資のメリットと注意点
区分マンション投資には多くのメリットがありますが、利益を得るためには注意点をしっかり理解することが重要です。
知識が無い状態で投資を行うことは、多大な損失とリスクを伴う危険性があるため、区分マンション投資を始める前には、事前の準備が必要となります。
こちらでは、メリットと共に注意点やデメリットについて紹介していきます。
1:区分マンション投資には多くのメリットがある
まず、区分マンション投資では所持している物件数が少ないため、一棟マンション投資よりも物件を管理する手間が少ないという点もメリットの一つです。
所有物件の管理を、管理会社に委託した際は、物件の清掃や修理などは管理会社が行うので、所有者がする必要がありません。
その他にも、マンションの修繕費は所有している物件数なので、所有物件が少ない区分マンションの修繕費は少なくすみます。
次に、区分マンション投資は一棟マンションとは異なり、1箇所ではなく様々な場所のマンションを所有しているため、売買が簡単に行うことが可能です。
最後に、上記でも少し触れましたが、最大のメリットはリスクの分散が可能だという点になります。
日本は地震大国と呼ばれるほど地震が多い国となっており、地震による災害も少なくないため、一棟マンションなどの投資をしている場合は、すべてを失う可能性があります。
しかし、区分マンション投資は、地震や火災などで被害を受けた場合でも、被害は物件一つだけとなるので、リスクは少ないという点が一番のメリットです。
2:注意点を理解してリスクは最小限に
メリットが多く存在する区分マンション投資ですが、リスクを最小限に抑えるための注意するべきポイントがいくつかあります。
区分マンション投資の利益はすぐに出るものではなく。長期に渡り少しずつ利益を得ることが出来るといったシステムとなっているので、焦りは禁物です。
マンション全体の修繕や改築などは、マンションのオーナーや管理組合が権限を有しているので、区分マンション投資のように所有が一室の場合は影響力がありません。
区分マンション投資で所有している物件が一室の場合、その物件が空室だと収入源が大幅に下がるため、物件を選ぶ際には注意が必要です。
しかし、大きな収入を得るために様々な物件を購入することは、多大な損失を出す恐れがあるので、無理のない範囲で区分マンション投資をしましょう。
まとめ
区分マンションと一棟マンションの、投資方法に異なる点はほとんどなく、重要なポイントは購入する物件の下調べとなります。
築年数が浅い物件でも、立地や利便性が悪い物件では入居する人がいないため、リスクが大きく損失を受ける可能性が高いです。
マンション投資を行う際は、事前準備をしっかりしましょう。