令和元年となる今年は、台風15号~19号の影響によって甚大な被害が出ました。これは人的な被害もありますが、水害によるインフラの打撃がかなり大きいものとなっています。
今回は首都圏を直撃したにも関わらず、比較的被害が少なかったのには理由があります。
それは首都圏外郭放水路、通称「地下神殿」が台風から街を守っていたからだと言われています。
1993年に着工、2006年完成の地下神殿は首都圏の水害対策として用意されました。壮大な地下景色は様々なPV・MVで使用されています。工事費は約2300億円。年平均約7回稼働しているとのことです。今回の台風19号では繋がっている5つの川の水を同時に取り込んだということで、まさに首都圏を水害から守った遊水池なわけです。
実は大阪にも同様の施設があります。北は淀川、南は寝屋川流域までつながっていて、現在まで約11kmの地下水路が出きています。
総工費は3660億円ということで決して安いものではないですが、これによって得られる安心感はすごいものがありますね。とくに近年の異常気象は大変ですし、作ろうとしてすぐ作れるものでもありませんし。
元々水害が多いということから作られたものではあるわけですが、結果としてハイスペックなハザード対策がなされた地域となりました。
さて、福岡ではどうでしょうか。
福岡も平成11年の水害を受けて雨水整備Doプランというものをすすめていきました。
この平成11年6月29日の水害、私はよく覚えています。というのも、当時私はイベントのオーガナイザーをしていて、ベイサイドプレイスでイベントを主催していました。
博多駅が浸水してメインゲストが来られないという最悪な事態だったことを覚えています。人間は自然には勝てないと言いながら、周りの人たちと渋々納得していたものでした。
この平成11年から、浸水被害が重大であった地区で雨水排水施設(幹線管渠やポンプ場など)の整備を進めてきました。例えば博多区であれば、山王雨水調整池があります。これは現在2号もあるのですが、そもそも1号は晴天時に野球場として使用されています。通常より約1.8m掘り下げて雨水調整池としても使用されるようになっているわけです。
各地で様々な水害対策が行われているということを見るに、人間は自然には勝てないなりに行くぬく知恵を絞っているといったところでしょうか。実際、各地の水害対策は効果を多いに発揮しているので、一気には難しいにしても全国的に安全な街づくりへとつなげていけるといいなと思います。
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現在はドラクエウォークでダイエット中です。