マンションという言葉は、実は日本特有のものとご存知でしょうか。
英語で「mansion」という言葉があることにはあるのですが、これは大邸宅や館(やかた)を表す言葉で、日本で広く流通しているマンションのような集合住宅は「apartment house」つまりアパートと呼ばれます。分譲マンションはコンドミニアム。
これは誤って広まったのか、少しでもよく見せようとする広告的概念からアパートのことをマンションと呼ぶようになったのか、定かではありません。
マンションとアパートの日本における使い分けは、構造や階層によっておおまかには分けられています。例えば鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造であればマンション。木造、軽量鉄骨造、プレハブ造であればアパートといった様相です。
逆に階層であれば2階建てまでの集合住宅をアパートと呼び、3階建て以上の集合住宅をマンションと呼ぶ場合もあります。
つまり、線引きがあいまいなのです。
不動産投資の観点では、マンション経営と呼ぶと区分マンション経営、アパート経営と呼ぶと一棟物の経営と分けているところもあります。鉄骨で3階建て以上の建物を経営するのであれば、一棟物でも「マンション経営」なのではないか?と思うのですが。このあたりは日本語の妙とでも言いましょうか。あいまいな定義による「マンション」と「アパート」であるが故に、そういった企業毎の呼び方の定義も名乗った者によるところが大きいのでしょう。
これは結論から言えば、どちらでもいいのだと思います。マンションという言葉が由来してきた本来の意味で使用されてない以上、俗世の文化で育ってきた言葉だからです。
不動産投資という観点で見た場合、マンション経営とアパート経営はどちらが優秀なのか?
これは一概に言えるものではありません。立地や築年数なども絡んでくる為、まったくの同条件でない限りは相対的に比べることにはなるはずです。
ただし、マンション経営の方が耐火・耐震構造に優れていることが多く、長期で安定した家賃収入を目指しやすいことは確かです。つまり、木材建築よりも鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の方が構造素材の劣化がかなり遅いのです。マンションオーナーとして長期で不動産に携わることを考えた時、構造素材が長持ちするか否かは大事なポイントです。
マンション経営を考える際、様々な観点から何十年間の自分と向き合います。その何十年間の自分に対して、トラブルが起こるリスクを下げるというのは、個人的には大きな要素だと考えています。
WEBサイト制作の現場でWEBディレクター、WEBデザイナー、コピーライターとして主に活動。
現在は不動産投資のノウハウを学ぶべく、日夜勉強中。