公募社債と現預金残

2019年5月12日の日経新聞の記事によると2019年4月の国内での公募社債の発行額は、約1兆5500億円と前年同月比で9割増え、2年7ヶ月ぶりの水準となったようだ。これは以下も理由の一つだろう。

それはソフトバンクグループの発行額が5000億円(年利1.64%<税引前>・償還年限6年)とその月の発行額の約3割弱を占めているということだ。

ちなみにその社債の愛称を「福岡ソフトバンクホークスボンド」と云うそうだ。

公募社債の発行額について個別の内訳を詳しく知るには、日本証券業協会のホームページからエクセルファイルでダウンロードすることも出来る。

一方、上記同日の日経新聞の別記事にて

日銀の資金循環統計によると2018年末の個人(家計部門)の定期預金残高は、前年比3%減の431兆円だったようだ。これは日銀の統計を遡れる1997年12月末以降の最低となっているらしい。

逆に個人の現金保有残高は92兆円、普通預金残高は453兆円でこちらは過去最高を更新したとのこと。ほとんど金利が付かず満期まで原則引き出せない定期預金より流動性が高い現金・普通預金への流れとなっているようだ。

この2つの記事をリンクさせると定期預金より社債購入を暗にお勧めしている?

のではない?

そして個人消費が振るわず、この様に金利の低い金融資産を多く滞留させておく家計の傾向が続くと、将来は金融資産課税もありえるのでは?