まず学び、気付き、実行し、血肉化することで、実績となる。
筆者が敬愛する稲森和夫先生が代表を務める盛和塾が、今年夏に解散します。御年87歳となった現在でも経済の第一人者として知られる稲森和夫氏ですが、身体の限界とのことで盛和塾の解散を昨年冬に発表されました。
思い起こせば10年ほど前、通信会社のマネージャー業務を行っていた私は、研修として盛和塾生の講義を受けていました。講義そのものは半年に1回、1泊2日で行われていて、みっちりと教育を施すようなものでした。今振り返ると、なかなかハードです。
この研修で学んだことは、「どうすれば実績が出るのか」「どうすれば実績を出す販売員を育てることができるのか」というものでした。様々なルートからゴールへ向かうことになる業務ですので、一つのルートを学ぶことができるというのはかなり有意義でした。
今でもよく覚えているのは文頭にある言葉。
「 まず学び、気付き、実行し、血肉化することで、実績となる。」
学ぶことで気付きがあり、気付いたことを実行する。実行することを継続することで、実績が生まれるというものです。これはつまり、注力する物事のフェイズ化です。「どうすればいいのかわからない」という人は学びが足りない。実行したけど成果がでないという方は、継続力が足りない。そういった「なぜ数字が出ないのか」を振り返ることができる考え方であり、販売員を育てるマネージメントの思考でもありました。
これはもともと、稲森代表が盛和塾で教え伝えていた言葉だと聞いています。当時の私は、思考の整理の仕方に非常に感銘を受けました。稲森和夫さんが書いた本や、対談している雑誌などみつけたらまず購入していました。
30代中ごろには倫理法人会という、法人倫理を学びましょうという会にも個人で入りました。こういった会合に対して、以前は委縮していたものですが。思い起こせば、稲森和夫さんの営業理念に感銘を受けたことが発端だったかもしれません。
京セラの創始者、JALの再建など、華々しい経歴は誰もが知るところです。ただ、稲森和夫さんがどういうことを語っている方なのかというのは、意外と興味のある方以外は知らないのかもしれません。
第一線から退くことを発表している今だからこそ、稲森和夫さんが推奨してきた営業理念、経営理念を学んでみてはいかがでしょうか?
個人的には「生き方」という本が面白かったです。プレジデントでセブンアンドアイの
鈴木敏文さんと対談していた時のもけっこう好きでした。ちょっとした稲森和夫さんのファンのようなものだったのでしょう。
WEBサイト制作の現場でWEBディレクター、WEBデザイナー、コピーライターとして主に活動。
現在は不動産投資のノウハウを学ぶべく、日夜勉強中。