死亡保険とは?種類やプランの比較、税金との関係などを紹介!

死亡保険には複数の種類があります。契約ルールがそれぞれ異なるので、どの保険を選択すればよいか迷ってしまいがちです。

そこで今回は、死亡保険の概要をはじめ、死亡保険の種類や保険プランなどを紹介していきます。死亡保険と税金の関係まで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

死亡保険とは?

死亡保険は加入者である被保険者(保険の対象者)が亡くなったときに、遺族に保険金が支払われる保険です。保険金は遺族の生活費や故人の葬式費用、子どもの学費などに使用できます。

死亡保険は高額保障を準備できるのがメリットです。たとえば一家の大黒柱である父が、万が一のために妻や子どもにお金を用意しておきたいとしましょう。

しかし、家族の生活を支えるだけの資金は、貯金によってすぐに貯めることはできません。その点、死亡保険は加入するだけですぐに充分な保障が受けられます。

死亡保険の種類

死亡保険には定期死亡保険や終身死亡保険、収入保障保険などの種類があります。それぞれの種類について解説していきます。

種類1.定期死亡保険

定期死亡保険は、加入時に定めた期間だけ保障が受けられる死亡保険です。一定期間にわたって受け取れる保障額が変わりません。家族が増えたときに、必要な時期にしぼって手厚い保障を確保したいケースに適しています。 

保障期間が決まっている更新型や、保障される年齢が決まっている全期型に分かれます。具体的には、10年保障される契約や65歳まで保障される契約などです。

契約期間が満了したあとに契約を更新できるケースもあります。

ただし、更新のたびに保険料が上がったり、健康上の理由で保険に加入できなくなったりすることがあるので注意してください。


【おすすめできる人】

・一定の保障額を遺族に残したい人

・保障期間を絞って保険料を節約したい方

・将来の健康状態に不安を感じない人

種類2.終身死亡保険

終身死亡保険は、一生涯にわたって死亡保障を受けられる保険です。定期保険と違って途中で保障が途切れません。

つまり、被保険者が解約しない限り保障が継続されます。契約を更新する必要もありません。途中で健康面に問題が生じても契約は継続されます。

また、終身死亡保険は貯蓄性があるのも特徴です。子どもが小さいときは死亡保障の役目を果たしてもらい、子どもが独り立ちし始めたときに解約返戻金として学費にあてることもできます。 

ただし、短期間で解約すると払戻金額が少なくなる点は心得ておきましょう。


【おすすめできる人】

・契約更新なしで一生涯の保障を受けたい方

・解約返戻金を学費にあてたい人

・将来の健康状態に不安がある方

種類3.収入保障保険

収入保障保険とは、被保険者が死亡したときに年金として保険金を支払ってもらえる保険です。保険期間が決まった掛け捨て型の保険であり、保険料が安い傾向にあります。

一度に高額なお金を受け取るのではなく、保険金を分割して受け取れます。給料のように支給されるので、遺族が生活設計をしやすい点に特徴があります。

ただし、まとまった費用を準備するのには向いていません。葬儀代や子どもの入学金などの支出をまかなうのは困難でしょう。


【おすすめできる人】

・保険料を節約したい方

・保険金の受け取りを分割したい方

・遺族の資産管理に不安がある人

死亡保険の商品プラン3つ

死亡保険に関して、保険会社の具体的な契約プランを紹介していきます。死亡保険の加入を比較検討する際にぜひ参考にしてみてください。

プラン1.かぞくへの保険(ライフネット生命)

かぞくへの保険は、手ごろな保険料で死亡や高度障害に備えられる定期死亡保険です。保険金額は500万円から1億円まで100万円単位で設計できます。掛け捨てタイプであり、解約返戻金はありません。

保険期間は年満了タイプ(10年・20年・30年)と歳満了タイプ(65歳まで・80歳まで・90歳まで)から選択できます。

原則として健康診断書を提出する必要がないので、手続きもスムーズです。

プラン2.かしこく備える終身保険(Aflac)

かしこく備える終身保険は、加入時から保険料が変わらないシンプルな終身死亡保険です。解約返戻金を従来の7割にすることで保険料を抑えています。保険金額は最低100万円から設定可能です。

タバコを吸わない方の場合、保険料が安くなる「ノンスモーカー割引特約」を用意しているのも特徴です。健康状態に不安がある場合でも、保険料の割り増しによって契約できるケースもあります。

そのほか、災害死亡割増特約も用意しています。不慮の事故や所定の感染症で亡くなったとき、災害死亡保険金を支給してもらうことも可能です。

プラン3.じぶんと家族のお守り(SOMPOひまわり生命)

「じぶんと家族のお守り」は、残された遺族が生活費として毎月年金を支払ってもらえる収入保障保険です。保険料は5年経過するごとに5%相当額ずつ減っていきます。

毎月支給される金額と受取期間を契約者の都合に応じて設定できます。

オプションが充実しているのも特徴です。七大疾病に関する所定の事由に該当したとき、以降の保険料を支払わなくて済みます。

障害等級1級または2級に認定され、障害基礎年金の受給権が発生したとき、就労不能年金も受給できます。

死亡保険に関するQ&A

死亡保険の加入にあたって気になる点は尽きないでしょう。死亡保険に関する疑問についてQ&A形式で回答していきます。

Q1.終身保険の受取人は誰に指定したほうがよい?

A1.独身や既婚者の立場によって指定するとよいでしょう。

独身であれば受取人を親にするケースが多い傾向です。親に支給された死亡保険金を配偶者と子どもに与えるときは、贈与税が課税されることがあります。結婚して家族を持ったら受取人を配偶者に変更するのが一般的です。

Q2.死亡保険に相続税は発生する?

A2.課税されることがあります。

被保険者と契約者が同一人物だと、死亡保険金に相続税が課税されます。たとえば、夫が自分の万が一に備えて、「被保険者=契約者=夫、保険金受取人=妻」という条件で保険に加入したケースです。

ただし、相続人が保険金を受け取るときは一定金額まで非課税です。また、死亡保険金を含む遺産の総額が基礎控除額を超えなければ相続税は発生しません。

ちなみに、相続税の基礎控除額は3,000万円+600万円×法定相続人数です。

収入保障保険と定期死亡保険の違いは?

A3.受け取る保険金の変動の有無が異なります。

収入保障保険と定期死亡保険は保障額の推移が異なります。収入保障保険の場合は受け取る保険金が時の経過につれて減少していく一方で、定期死亡保険の場合は常に一定額に固定されます。

定期死亡保険のほうが保障は手厚いように見えますが、その分月額保険料が収入保障保険よりも割高です。

死亡保険の保険料をシミュレーション

以上、死亡保険の概要をはじめ、死亡保険の種類や具体的な保険商品の事例などを解説しました。死亡保険の必要性や、自分に合った死亡保険の種類がわかってきたのではないでしょうか。

ただ、死亡保険に加入すると保険料を支払わなければなりません。やみくもに加入すると月々の負担がストレスになってしまうケースもあるでしょう。

そのため、死亡保険に加入するときには保険料のシミュレーションが不可欠です。現在ではインターネットで簡単に保険料を見積もりできるサービスが保険会社から提供されています。

生年月日をはじめ希望の保険金額や保険期間、保険料払込期間、特約オプションなどを指定していくだけで保険料を見積もりできます。気になった方はぜひ一度保険料のシミュレーションを行ってみてはいかがでしょう。

参考:アクサダイレクトの定期保険2(アクサダイレクト生命)