昨日、ニューヨークの国連本部で気候変動対策の具体策を表明する「気候行動サミット」が開かれました。
近年の異常気象に代表されるように、環境問題は本当に待ったなしのところまで来ています。そして、それは各国の首脳陣や国民も頭ではわかっているはずです。いや、心でも理解しているのかもしれませんね。
そもそも、人間が育んできた文明というものは、地球の恩恵にあやかったものです。特に石油や石炭といった資源エネルギーはまさにそれにあたります。限りある資源に頼らず、太陽光エネルギーを推奨していくというのは、実際合理的です。エコポイント等で太陽光発電システムを導入する家に補助金を出すといった制度も良かったと思います。
ただ、太陽光システムにも現時点で問題視されているものがあります。それはまさにごみ問題。ソーラーパネルにも寿命があって、約25年~30年となっています。現在はまだ寿命とされる時期を迎えたソーラーパネルがほぼありませんので差し迫ってはいませんが、今から20年後くらいにはソーラーパネルのごみ問題が勃発するはずです。
ソーラーパネルはパネルによって違いますが、有害物質とされるカドミウムやセレンといった成分が含まれています。これらは国が指定した廃棄物処理業者じゃないと対処できません。戸建てで15枚ほどソーラーパネルを置いていた場合、その撤去費用は15万円くらいと考えられます。撤去時に太陽光システムの利用者が正規の手順で撤去していただければ良いですが、実際のところそうしない方は少数ではあってもいるのではと危惧しています。その結果、有害物質が垂れ流されるのでは?という風に考えてしまう懸念となるわけです。そもそも最終処理場で処理をするということは、リサイクル・リユースが出来ない為埋め立てするということです。お金だけじゃない部分も大きくありますよね。
世界が文明のある生活を行う以上、地球にリスクなしの施策というのはなかなか難しいものです。
アイディアが出ないなら、「利用しないようにする」というアプローチで浸透していったのがマイお買い物袋。飲食店では割り箸からプラスチック製の箸へ変わりましたし、身近なところから変化を感じるようになりました。
実際、どれほどの変化があるのかはさておき、人々の意識に刷り込まれたという点では、環境問題への取り組みの重要性は高まったと思います。
実際のところ、世界で警鐘を鳴らしている中の指標としては「温室効果ガスの排出量を現在の何パーセントへ~」というものがほとんどです。その為の助け船的な新商品、新アイディアはありません。自国で考えて対応しなければなりません。
世界中で長い年月かけてアイディアがでないなら、マイお買い物袋のように「利用しないようにする」というのがベストなのかもしれません。そのうちコンビニのおでんを買う時は、お皿や鍋を持参する時代がくるのかもしれません。
WEBサイト制作の現場でWEBディレクター、WEBデザイナー、コピーライターとして主に活動。
現在は不動産投資のノウハウを学ぶべく、日夜勉強中。