【FX初心者でもできる】FXテクニカル分析の極意!おすすめの分析手法と注意点を紹介!

「FXを始めたけど、どうやって稼げばいいか分からない!」

「損失ばっかりでどうしようもない。勝てる分析方法を知りたい!」

FX初心者の方は、こういった悩みを抱えていませんか?

FXで利益を得るためには、今後の相場を予測するための「相場分析」が必要になってきます。

今回の記事では、FXの相場分析の中でも「テクニカル分析」の手法や注意点を徹底解説。

本記事で紹介するテクニカル分析のノウハウを習得して、サクサク利益を上げていきましょう!

FXで稼ぐための相場分析ってどんなもの?

FXでは、24時間休むことなく為替相場が変動しています。

そのため、

「何となく円高になりそうな感じがするから、取引してみるか」

といった曖昧な取引を続けていると、すぐに痛い目にあって資金が底をついてしまいます。

そういった状況にならないために、為替相場の変動を予測する分析方法が「相場分析」です。

相場分析には、大きく分けて以下の2種類があります。

1. ファンダメンタルズ分析

2. テクニカル分析

2つの分析方法にはそれぞれ異なった特徴があるので、次の項目で詳しく解説していきます!

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、経済の状況や金融政策の動向が為替相場に与える影響を予想する方法であり、相場の大まかな方向性を見定めるのに役立つのが特徴です。

この方法を実用的に活用するには、瞬時に世界中の情報を集めるために、多くの人材と資金力が必須と言われています。

そのため、実際にファンダメンタルズ分析を活用する場面は、金融のプロの投資家が投資判断を下す際に活用されることがほとんどです。

なので、FX初心者で個人投資家として取引していこうと考えている方には、あまりおすすめできる方法とは言えません。

テクニカル分析

テクニカル分析とは、過去の為替相場に対する値動きを示した「チャート分析」により、将来の値動きを予想する分析方法です。

相場の値動きを示したチャートを軸にするテクニカル分析では、

「過去のパターンから同様の値動きが発生する可能性が高い」

といった思考が根本となるため、似たようなパターンを探して相場を予想することが主軸となってきます。

また、チャートは投資家心理がそのまま反映されるものであり、

「どこで相場が逆転するか?」

「この後どんな変動が起きるか?」

を予知しながら取引のタイミングを計ることも重要なポイントです。

チャート分析に関しては、時間と労力を掛ければFX初心者の個人投資家でも十分稼ぐことが出来る方法ですので、是非実践してみましょう!

テクニカル分析で必須なチャート分析とは?

テクニカル分析を実践する上で、重要なポイントはチャート分析です。

チャートとは、買いたい人と売りたい人の需要と供給の変動の末、決定したレートを時間軸に沿ってグラフ化したものを指します。

チャートの上下の変動は、

「買いたい人が売りたい人よりも多ければ上昇」

「売りたい人が買いたい人よりも多ければ下落」

こういった投資家たちの需給バランスによって決定します。

そのため、チャートの変動を分析することで、過去に起きた事象に対する相場の値動きや現在の買いと売りの優勢度を読み解くことができるのです!

テクニカル分析の種類

テクニカル分析は、大きく分けて

1. トレンド系

2. オシレーター系

の2種類に分類されています。

2つの分析方法の違いについて、それぞれ見ていきましょう!

トレンド系

トレンド系とは、為替相場が「上昇トレンド・下降トレンド・横ばい(レンジ)」のいずれの状態であるのか、買いや売りはどのタイミングですれば良いのかを判断する分析方法のことを言います。

トレンド系は、複雑な技術や知識を必要としない分析方法ですので、初心者の方でも安心してチャレンジできるのが特徴です。

トレンド系のテクニカル分析をマスターすれば、為替市場のトレンド傾向を掴んで大きな利益を得ることができるようになるので、是非挑戦してみてください!

オシレーター系

オシレーター系とは、相場が「買われ過ぎ・売られ過ぎ」の状態を判断する場合に使用する分析方法のことです。

トレンド系のテクニカル分析を行っていて、相場の方向性が把握できず、どのタイミングで取引を行うのか判断がつかない時に使用します。

2種類のテクニカル分析を駆使することで、それぞれの弱点を補いつつ分析の精度を向上させて勝率を上げていきましょう!

FX初心者におすすめなテクニカル分析3選

FX初心者の方には、以下のようなチャート分析を軸としたシンプルなテクニカル分析がおすすめします!

1. 移動平均線(トレンド系)

2. RSI(オシレーター系)

3. ライン分析(トレンド系)

こちらの3つのテクニカル分析は、特に多くの投資家に使用されており、知識や経験の浅い初心者でも、扱いやすい分析方法です。

では、1つずつ解説していきます!

相場環境が一目瞭然!移動平均線

移動平均線とは、過去の一定期間の終値の平均値を結んだ線のことを指します。

ただチャート分析を行うよりも、為替相場が上昇トレンドであるのか、下降トレンドであるのかの判断が一目瞭然なのが使用する上での最大のメリットと言えるでしょう。

初心者の方が移動平均線を使用する上で、最も大切なのは設定期間です。

FX初心者の方におすすめの設定期間は、15、21、25、50、75、100、200と一般的には言われていいます。

なぜなら、多くの投資家が注目している移動平均線だからです。

チャートは投資家の需給によって動くということを前述しました。

つまり、多くの投資家に見られている移動平均線では、値動きが起きる可能性が高いのです。

まずは、上記に挙げた設定期間の移動平均線を使って取引してみましょう!

今後の相場が予想可能! RSI

オシレーター系のテクニカル分析の中でもおすすめなのが、RSIです。

RSIとは、相場の一定期間内の「値上がりの幅」と「値下がりの幅」から、買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判別するテクニカル分析の方法です。

RSIは、0~100%の範囲で表示されており、70%以上であれば買われ過ぎ、30%以下であれば売られ過ぎていることを示しています。

しかし、RSIが70%以上であるからと言って、必ずしも相場が逆転するわけではありません。

急激な上昇トレンドの場合、上昇傾向がさらに強まることで、RSIが70以上で一定となり、その後も上昇トレンドが続くといった事態も頻繁に起こります。

この傾向は、30%以下の場合でも同様です。

高値で買いエントリーや安値で売りエントリーをして、損失を抱えるという事態になりかねません。

ネット上では、RSIから相場が逆転するタイミングを判断して、取引を行う事をおすすめするものが多くありますが、RSIの数値だけを根拠に取引を行うことは「危険」であることを覚えておきましょう!

シンプルだが強力!ライン分析

テクニカル分析の中でもシンプルだが、使いこなせると強力なのがチャートに線を引くライン分析です。

ライン分析には大きく分けて以下の3種類の引き方があります。

1. チャートに対して水平に引く「水平線」

2. 斜めに引く「トレンドライン」

3. 斜め平行に2本引く「チャネルライン」

どんなラインでも、相場トレンドをはっきりさせて取引する判断材料となるため、有効な分析方法として多くの投資家に利用されています。

ライン分析を行う上で大切な事は、闇雲に引くのではなく、多くの投資家が意識しているラインを見つけることです。

これは先ほどの移動平均線の設定期間と本質的には同じであることに気づきましたか?

誰もが意識するラインであればあるほど、そのラインを踏まえて取引する投資家が多いため、値動きが発生しやすくなります。

反発が頻繁に起きている価格に意識してラインを引いてみましょう!

FX初心者がテクニカル分析を行う上での2つの注意点

上記で解説したテクニカル分析を行ったとしても、必ずしも利益を出せるわけではありません。

FX初心者の方がテクニカル分析を行って取引をする際には、以下の2つの注意点に気を付けてください!

1.  1つの分析方法に囚われず、広い視野で臨もう!

2.  負けが続いても、ポジティブに捉えよう!

1つずつ確認していきましょう!

1つの分析方法に囚われず、広い視野で臨もう!

テクニカル分析は万能ではないため、1つの手法に捕らわれず、あらゆる角度から相場を見ることが重要です。

1つのテクニカル分析に依存していると、相場が予想から大きくずれた時に、何の対応も取れず、ズルズルと損失を生み続けてしまいます。

しかし、複数のテクニカル分析を組み合わせることで、判断材料となるテクニカル分析データが多いため、リスクを抑えて取引することができるのです。

負けが続いても、ポジティブに捉えよう!

テクニカル分析を使用しても、どこかで連敗を重ねてしまい自身を失くしてしまう事があると思います。

負け続けると、取引に感情が入りやすくなって冷静な判断が取れず、何のトレンドもない相場でトレードする可能性もあるでしょう。

根拠のないトレードで無駄に取引回数を増やして損失を重ねてしまうのです。

FXで利益を上げるためには、負けと上手く付き合うことが重要です。

負けた取引が続いた場合は、ただ落ち込むのではなく取引記録を振り返り、負けた原因を分析しましょう。

そうすれば、負ければ負けるほど弱点の少ない自分独自の分析方法を生み出すことができます!

まとめ:テクニカル分析を習得して勝率アップを目指そう

上記で解説したテクニカル分析方法を組み合わせて使用することで、今まで闇雲に行っていた取引に規則性が生まれます。

規則性が生まれると、より冷静な取引を実践することができるため、利益を上げて損失を抑えることができるのです!

「テクニカル分析って複雑で、実践するのは難しそうだな」と感じる人も多くいると思います。

しかし、一度習得すれば、それまでの取引とは見違えるほど勝率を上げることができるので、是非実践してみましょう!

【初心者必見】FXってどんなもの?仕組みからメリット・デメリットまで徹底解説!

「FXで安定して稼ぐには、何をすればいいのだろう?」

「FXで失敗しないようにするには、どうしたらいいの?」

FXで稼ぎたいと思ったものの、こんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?

本記事では、FX初心者や未経験者でも理解しやすいよう稼ぐための仕組みからメリット・デメリットといった基礎を解説していきます。

ぜひ、本記事を参考に、FXで稼ぐ新たな人生を切り拓いていきましょう!

FXって何?

FXとは「外国為替証拠金取引」のことで、英語で「Foreign Exchange」と言います。

一見難しそうに聞こえますが、簡単に言うと「2つの国の通貨を交換する取引方法」のことです。

円やドルと言った世界中の貨幣価値は、各国の経済事情によって日々変化しており、このような通貨の交換比率のことを「為替レート」と呼んでいます。

よく朝のニュースなんかで報じられていますよね!

こういった「為替レート」の変動を利用して、異なる通貨を交換して利益を生み出すのがFXの基本的な仕組みとなっています。

FXの利益が出る仕組みと取引方法とは?

FXでは実際にどんな取引が行われるのでしょうか?

ここでは

1. FXで利益を生み出すための仕組み

2. FXで稼ぐための取引方法

について、1つずつ解説していきます。

FXで利益を生み出すための仕組み

FXで利益を生み出すための具体的な例を紹介していきます。

例えば、「1ドル=100円」の為替レート時に10,000円を両替すれば100ドルになります。

そして、為替レートが変動して「1ドル=120円」の時に持っている100ドルを円に両替すると、12,000円となり「2,000円」分利益を得ることができるのです。

FXでは、このような仕組みで利益が出ます。

反対に「1ドル=100円」から「1ドル=90円」の時に100ドルを円に両替すると、9,000円となり「1,000円」分損失を生んでしまうので、決済するタイミングには注意が必要です。

FXで稼ぐための取引方法

FXで稼ぐための取引方法は、

・安く買って高く売る

・高く売って安く買い戻す

の2つになります。

簡単に言うと、これからレートが上がると思ったら買い、下がると思ったら売ることで利益を出すことが可能です。

しかし、FX初心者や未経験者の方におすすめする取引方法は、「安く買って高く売る方法」です。

買いで取引を行った方が、売りで入るよりも為替レートの変動が分かりやすく把握することができ、決算タイミングを逃さずスムーズに取引することができます。

高く売って買い戻すって初心者の人にとってはよく分からないですよね。

慣れるまでは、上がると思ったら買い、下がると思ったら売りと覚えておけば問題ないでしょう。

FXトレードにおける3つのメリット

FXでは、他の金融投資では見られない優れたメリットがいくつかあります。

今回はその中でも、

1. 少額の資金で大きな取引ができる

2. 平日24時間いつでもどこでも取引ができる

3. FX会社が倒産しても資金が全額保護される

といった3つのメリットを紹介していこうと思います。

少額の資金で大きな取引ができる

FXの最も優れた特徴として、「レバレッジ」という制度があります。

「レバレッジ」とは、金融機関に資金を預金することで、実際の資金の最大25倍まで取引できる制度のことを言います。

例えば、通常「1ドル=100円」の時であれば、10,000円で100ドルを買うことが可能です。

しかし、レバレッジを最大である25倍かければ、10,000円で2,500ドルまで買うことができます。

この状態で為替レートが「1ドル=110円」まで上昇した時に売ったとすると、レバレッジなしの場合の利益は1,000円ですが、レバレッジ有り(25倍)の場合はその利益が25,000円まで上昇。

同額の10,000円の取引であったとしても、その利益をより大きくして効率的に稼ぐことができるのです。

株式投資におけるレバレッジは最大でも3倍程度なので、FXはより少額から大きな利益を狙える投資と言えます。

このレバレッジは自身でコントロールすることが可能なので、上手に活用して大きな利益を生み出していきましょう!

平日24時間いつでもどこでも取引ができる

FXでは土日を除けば、ほぼ24時間いつでもどこでも毎日取引ができます。

FX会社の営業時間によっても異なりますが、月曜7時から土曜7時まで取引が可能であり、日本時間の祝日時でも関係ありません。

これは、FXが日本だけでなく、世界中の市場で取引されているからこそ実現しています。

平日であれば好きな時間に取引ができるため、日頃忙しい主婦でも取引に参加でき、自分のライフスタイルに合わせて取り組むことが可能です。

FX会社がつぶれても資金が全額保護される

国内FX会社は、顧客の資金を別管理することが義務付けられているため、仮にFX会社が倒産したとしても、資産は全額返還されます。

そのため、安心して預金保護を行いながら投資運営を行うことができるのです。 ちなみに、海外のFX会社で金融庁に登録していない業者であると、法令に従う必要がなく、顧客資金の別管理義務がないので、注意してください!

FXトレードにおける3つのデメリット

ここまでメリットについて紹介してきましたが、世の中リスクのない上手い話など存在しません。

ここからは、FXのデメリットについて

1. レバレッジの大きな取引は損失を生みやすい

2. 24時間急激な為替変動リスクにさらされる

3. 場合によっては資金以上の大きな損失を生むことがある

の3つを紹介していこうと思います。

レバレッジの大きな取引は損失を生みやすい

デメリットとして挙げられるのが、メリット面で紹介した「レバレッジ」です。

レバレッジは正しく管理しないと、大やけどをするリスクがあります。

レバレッジを2倍、3倍と高めていくと、その分手にすることできる利益も2倍、3倍と大きくなっていきます。

一方で、為替レートが自身の予想と反対方向に動いた場合、損失も当然のように大きくなりますよね。

つまり、レバレッジを効かせるほどハイリスク・ハイリターンの投資になるということです。

高いレバレッジを効かせて大きな利益を狙うといった取引はギャンブル要素が高く、大きな損失を生みやすくなるので、適度に行うようにしましょう!

24時間急激な為替変動リスクにさらされる

前述の通り、FXは24時間いつでも取引できるのが強みの1つです。

しかし、逆に言えば、寝ている間にも常に為替レートは変動しており損失を生んでしまうリスクにさらされています。

寝る前に取引を行い、朝起きたら大きな損失を生んでいた、ということもあります。

また、世界中の投資家が注目する米国の経済指標は夜21時から0時に間に発表されることが多いです。

そのため、日本時間の深夜の時間帯には為替レートが大きく変動することが多く、利益だけでなく損失も生みやすくなっています。

アメリカ時間に重要な経済・金融イベントがある時には取引を控えたり、寝る前には損失を限定させる「損切注文」を必ず入れるといった対策をとりましょう!

場合によっては資金以上の大きな損失を生むことがある

FXでは、自身が金融会社に預金した金額が0円になったとしても、そこで取引が強制終了するわけではありません。

世界的な大きな変動が起きた場合、資金以上の損失となり、追加で入金しなければならない事態が起こります。

FX会社ではこうした事態を未然に防ぐため、損失が資金を上回らないように強制的に決済を行う「強制ロスカット」という制度を導入しています。

しかし、短時間に急激な変動が起きた場合にはロスカットが間に合わないケースがあり、追加で資金を入金するよう請求されてしまいます。

皆さんが取引を行う際には、あらかじめ損失する額を決めておくことができる注文形式を活用し、できるだけ損失を抑えるように心がけましょう!

FX初心者はルールを設けて取引をしよう

ここまで解説したメリット・デメリットを把握した上で、取引を行いたいと考えているFX初心者の方は、始める前に「取引を行う上でのルール」を設けましょう。

FXを始めてすぐに失敗する人の多くは、高レバレッジで取引をしたり、損失を取り戻すために何度も取引をすることで資金を失っています。

こういった事態を避けるためにも、自分で取引のルールを設定しましょう。

具体的に決めるべき項目は次の3つです。

・レバレッジは自分の資金で賄える範囲までに設定する

・週もしくは月で使用する資金金額を設定する

・取引する時間帯と取引回数を設定する

こういった項目に沿って自身でルールを設けたら、あとはそれを遵守するだけ。

ルールを守りながら、より効率的に稼げる投資家目指していきましょう!

まとめ:FX取引のメリット・デメリットを把握しよう

FXは学生、主婦、社会人といったどんな役職の方でも気軽に取り組める投資方法の1つです。

他の投資方法同様に、メリット・デメリットのどちらの面も兼ね備えていますが、把握して取引を行えばコンスタントに利益を生むことができます。

取引を行いたいと考えているFX初心者の方は、ルールを設けてギャンブルにならないよう注意して挑戦してみましょう!

中長期的な外貨預金で老後資金を蓄えよう!

突然ですが、現在の円預金の金利をご存じでしょうか?現在の円預金金利は「0.002%」です。つまり、1年間銀行にお金を預けた場合に受け取ることのできる利息は0.002%です。普通に日本で生活していれば、ここで金利の低さに疑問を持つことはないかと思いますが、少し日本の過去の金利動向、海外の金利について目を向けたいと思います。過去の日本の金利(ゆうちょ銀行の普通預金金利)は、

1920年4.8%、1940年2.8%、1960年4.0%、1980年2.4%、2000-2020年0.1%となっており、仮に1960年に100万円普通預金で預けた場合、1961年には預金残高が104万円になっていることになります。金利は当時の日本の経済状況に左右されるため、一概に高いから良い、低いから悪いということは難しいですが、こういった時代があったことを知っていただければと思います。

そして、日本の将来の経済状況を考えると、現在の円金利0%はさらに続くと予想されています。(金利は好景気・インフレ時に上がり、不景気・デフレ時に下がるため。)

日本では、老後2,000万円問題もささやかれているなか、低リスクで安定的に高金利預金を行っていきたいというニーズは増えてきています。

一方で、「外貨預金」という選択肢があることをご存じでしょうか?

外貨預金は、外国の通貨を保有することで、その国の利息を受け取れるというものです。以下の図は、主要3か国と日本で、2008年以降の各国の金利比較を簡単に行ったものです。(参照:https://www.gaitame.com/markets/seisakukinri/

他の国の金利は、日本の金利に比べて高いことがすぐにわかると思います。

そこで、本記事では外貨預金の概要や金利の比較、外貨預金のメリットやデメリットを紹介します。

外貨預金とは?

外貨預金とは、円を他の国の通貨に両替し、外貨として預金を行うものです。こうして預けた外貨には、その国の金利が適用されて利息が発生します。(円の金利と比較すると高金利なケースがほとんどです。)

また、外貨預金を行う場合は、外貨として預金する際、外貨を円に両替して引き出しをする際に、為替レート変動の影響を受けます。このことにより、外貨の価値が円に対して相対的に上がっていれば元金が増え(円安による為替差益)、価値が下がれば元本割れ(円高による為替差損)することがありあます。

外貨預金の金利を比較してみよう!

外貨預金の金利は以下の通りです。各国金利が大きく違うことがわかると思います。

新興国や、資源国では特に金利が高いことがわかると思います。

(比較を簡単にするため各国3ヶ月分の外貨定期預金金利を記載しています。)

・アメリカドル3ヶ月金利0.625%

・オーストラリアドル3ヶ月金利0.75%

・ユーロ3ヶ月金利0.00025%

・メキシコペソ3ヶ月金利0.75%

・トルコリラ3ヶ月金利1.75%

(日本3ヶ月金利0.0005%)

(2021年1月10日時点、大和ネクスト銀行調べ)

外貨預金のメリット・デメリット

次に、外貨預金のメリット・デメリットを記載します。

一見、良いことばかりの外貨預金ですが、当然デメリットもありますので、これらを考慮して外貨預金を賢く行いましょう。

メリット1. 比較的高い利息を安定的に受けとれる。

前述のとおり、外貨預金は日本円の利息に対して何十倍もの利息を受け取ることができます。さらに外貨預金は、予想されている年利息を低リスクで安定的に受け取ることが可能です。(株式配当などは業績により配当金が変更されるため不安定なものとなります。)

メリット2. 為替変動でさらに利益が発生することも!

外貨預金を引き出す際には、外貨を日本円に両替する必要があります。

この時に、預け入れた時点の円の価格よりも、現在の円の価格が安い場合は、

為替変動の利益が発生します。

例えば、1米ドルが100円のときに1万米ドル(100万円)の外貨預金をおこない、

1年後に、1米ドルが110円となりました。このとき1万米ドルの評価額は110万円となり、10万円の為替差益が発生します。

デメリット1.為替変動で損失が発生することも。

前述の為替変動で利益が発生する場合の逆のケースが発生した場合、為替差損となります。例えば、1米ドルが100円のときに1万米ドル(100万円)の外貨預金をおこない、1年後に、1米ドルが90円となりました。このとき1万米ドルの評価額は90万円となり、10万円の為替差損が発生します。これは原資に対して10%の損と考えることができ、1年間の外貨預金利息(約3%)よりも大きな損失が発生した、という結果になります。こういったリスクがあることもしっかり把握しておきましょう。

デメリット2.利益には税金が発生する。

前述のメリットに挙げた為替差益が20万円以上の場合、雑所得が発生し、外国預金利息には所得税20.315%(国税15.315%、地方税5%)が発生します。

例えば、預入金が100万円で年度の為替差益が30万円、年利息が3%だった場合、

為替差益には雑所得(10%~45%)、年利息の3万円には所得税(20.315%)が発生します。

外貨預金を行う前に、これらの税金も考慮して1年間の利益シミュレーションを行うと良いでしょう。

デメリット3.外貨定期預金の中途解約の場合、満期分の利息を受け取ることができない。

外貨預金を定期的に積み立てる「外貨定期預金」の場合は、基本的に中長期(1年以上)の外貨積み立てを行うための預金とされています。中長期の積み立てをもとに利息が決定されているため、定期預金を中途解約する場合は、大幅に減額された利息しか受け取ることができません。外貨預金は基本的には中長期(1年以上)で行うものと考えておきましょう。

外貨預金の最大のデメリット、為替変動損失を抑える対処法

前述のとおり、外貨預金の最大のデメリットは為替変動損失です。外貨預金とはいえ、損失がでてしまっては本末転倒です。

この最大のデメリットに対処するための方法を以下3つに分けて記載します。

これらの対処法を行うことで、為替変動損失に対するリスク分散を行うことができます。

対処法1.長期保有できる金額の範囲で運用する

為替変動により一時的に円高となり、円換算の評価額が下がったとしても、外貨の保有を継続することで、評価額が回復し、損失が減少していく場合や、利益に反転する可能性があります。また、短期的に外貨預金から入出金を行う場合は、その分手数料も発生するためメリットは少ないです。

対処法2.複数の通貨を保有してリスクを分散させる

各国通貨ごとに為替レートの動きは異なっており、為替変動にはそれぞれの通貨で特徴があります。したがって、複数国の外貨預金を行うことで、リスク分散が可能です。

(例えば、アメリカドル、オーストラリアドル、トルコリラの3通貨に均等に外貨預金を行う場合、平均の利息は減少しますが、為替変動損失を抑える効果が期待できます。)

対処法3.外貨預入のタイミングをずらしてリスク分散を行う。

為替変動を予測することは難しいものです。そこで、定期的に預け入れる外貨積み立て等を利用すれば、自動的に預け入れを行うことができ、手間がかかりません。

また、為替変動のタイミングに悩むこともなく、一定金額の円で預け入れを行うので、円安のときは少ない外貨、円高のときには多くの外貨を預け入れることができ、平均預入単価の平準化につながります。(ドル・コスト平均法とよびます。)

おわりに

外貨預金は少し難しいイメージを持たれていることが多いですが、基本的には前述のとおり外貨で預金をする、という単純な仕組みとなっています。

外貨預金の最大のメリットは安定した利息、最大のデメリットは為替差損が生じる可能性、という点が本記事の最も重要なポイントでした。

そして、そのデメリットへの対処法として3つの方法を紹介しました。これらの対処法を活用することでリスクをできるだけ抑えて外貨預金を行うことができます。

また、外貨預金、外貨定期預金などは大手の銀行ではどこでも利用することが可能ですので、普段使用している銀行に相談されてみることをオススメします。

初心者必見!債券の仕組みを簡単に紹介

債券とは、国や企業が投資家から融資を受けた際に発行する有価証券のことを指しており、定められた償還日に額面金額が投資家に支払われる仕組みになっています。

発行された債券によって金利が異なるため、利益を求める場合は発行体について精査する必要があります。

今回は債券の仕組みや種類について簡単に紹介していきます。

債券の基礎知識について紹介

債券とは借用証書のようなものであり、「企業」・「国」・「地方公共団体」などが、資金の借り入れをする際に投資家に発行する「有価証券」のことを指します。

国や企業などの、投資家から資金を貸し入れする発行者のことを「発行体」という名称で呼びます。

有価証券は、所有者の財産権を証明する証書となっており、他者に財産権を簡単に譲渡することが可能です。

今回は、このような債券に関する基礎知識を簡単に紹介していきます。

最初に知るべきは債券の仕組み

債券は、株式や金融商品と同様に自身の好きなタイミングで売買することが可能となっていますが、株式とは異なり所有時の配当等はありません。

しかし、債券には発行する際に定められた条件の利息が発生します。

発行体は投資家から資金の融資を受ける際に債券を発行し、「償還日」までの期間、利息を支払わなければなりません。

最終的に投資家は、当初に融資した債券の金額と利息を受け取ることが出来るので、利益を得ることが可能となっています。

債券の発行体が破綻した場合は元本の大幅な減額や、最悪のケースでは支払われないといった可能性もあるので注意が必要です。

債券を発行する際に必要な条件とは?

債券を発行するためには条件を満たす必要があり、その条件は下記になります。

  • 額面金額
  • 表面利率
  • 発行価格
  • 償還日
  • 利払い日

この様になっており、すべての条件を満たすことで債券を発行することが可能です。

これらの条件について簡単に説明していきます。

額面金額とは、一昔前の債券を紙面で取り扱っていた時代は券に記入されていた金額のことを指していました。

しかし近年ではペーパーレス化が進んでいるために、紙面上の金額を指すのではなく、債券の償還時に所有者が受け取る合計金額のことを指していて、電子書面での記載に変更されていることが挙げられます。

表面利率は、定められた時期に債券の所有者に支払われる利息のことを指し、この利息のことは「利付債」と呼ばれます。

通常は1年間で2回の支払日があり、半年に1回程度の頻度になっていることが特徴的です。

発行価格というのは、企業などが新たに債券を発行する際に、売り出されたときの人気によって価格が大きく変動するので、注目されている債券は価格が高くなります。

償還日は、額面に記載されている金額がすべて支払われる日のことであり、債券の発行日から償還日までの期間を「年限」と言います。

また、償還日は最後の利息が支払われる日です。

利払い日とは、利付債が支払われる日のことを指します。

一般的には、利息を支払う日付が記載されていて、利払い日は半年に1回程度になっているのが基本です。

しかし、稀に四半期ごとや毎月ごとに利払いが発生する債券もあります。 以上が、債券の発行条件となっており、それぞれの項目をしっかり理解することが重要です。

債券には様々な種類が存在する

債権は発行体によって種類が異なり、大きく分類すると「円建て債券」・「外貨建債券」の2種類があります。

外貨建債券には為替変動リスクが伴うため、一般的に主流となっているのが円建て債券です

円建て債券は「公共債」・「民間債」・「外国債」に分類されており、それぞれ異なる債券のため、内容や信頼度に違いがあります。

今回は、「公共債」・「民間債」・「外国債」について、簡単に紹介していきます。

信用度が最も高い債券は公共債

公共債を細かく分類すると、「国債」・「地方債」・「政府関係機関債」などがあり、これらは、民開催や外国債と比較すると、信用度が高い債券と言われています。

国債とは、国が発行する債券であり、投資家が国に直接融資をしているということになります。

融資を受けているのが国なので、債券が破綻するといった心配がなく、元本の減額や支払いが行われないなどのリスクはありません。

政府関係機関債というのは、政府関係機関などの特殊法人が特別な法律に基づいて発行する債券となっており、「特別債」と呼ばれることもあります。

額面金額の支払いを政府が保証を付けて発行する「政府保証債」が主流ですが、政府の保証が付かない「非政府保証債」などもあり、これを「特殊債」と言います。

地方債は、地方公共団体が必要な資金を外部から融資を受けた際に発行される債券であり、事業年度を超えて行う貸し入れのことです。

このように、公共債は国や政府、都道府県などが発行する債券のことであるため、信用度が高い債券とされています。

民間の事業会社が債券を発行する民間債

民間債は、主に「金融債」・「社債」の債券があり、事業会社が債券を発行するといった点が特徴です。

金融債とは、特定の金融機関が発行することが出来る債券であり、「利付金融債」・「割引金融債」という2種類の債券があります。

半年に一度、所有者に利息が支払われる債券を「利付金融債」と呼び、債券の発行時に利息などを差し引いた金額で発行される債券を「割引金融債」といいます。

社債というのは、企業が投資家から融資を受ける際に発行する債券のことであり、一般的には「普通社債」と呼ばれていますが、その他にも「転換社債」と呼ばれる社債もあります。

転換社債は、債券と株式のどちらでも扱うことが可能となっており、発行体の株価を確認しながら好きなタイミングで株式に転換できるといった点が特徴です。

外国の発行体が日本円で取引をする外国債

外国債には、「円建て外債」・「外貨建外債」の2種類があり、今回は円建て外債について紹介します。

円建て外債とは、海外の発行体が日本円で債券を発行することを指し、円建て外債の発行体は外国の「政府機関」・「民間企業」などが挙げられます。

外貨建て外債は、外国の通貨を使用するため為替変動のリスクがありますが、円建て外債は、「利払い」・「償還」など、すべての取引を日本円で行うため、為替変動のリスクが一切ありません。

外国の発行体が日本国内で発行した円建て外債を「サムライ債」、外貨建外債を「ショーグン債」と呼びます。

債券のメリットとデメリット

これまで債券の仕組みや種類、発行条件などの基礎知識を紹介しましたが、上記で紹介した債券にも注意するべき点があります。

金融商品には魅力的なメリットも数多く存在しますが、デメリットという落とし穴もあるため、ここからはメリットとデメリットについて紹介します。

債券のメリットとは?

債券のメリットは下記になります。

  • 利益の計算が簡単
  • 債券は銀行預金より高金利
  • 株式投資よりも低リスク

以上の3点が主なメリットとなっており、順番に紹介していきます。

まず、債券は利息を含めた額面金額が発行時に確定しているため、償還日に受け取ることが出来る金額を簡単に確認することが可能です。

注意点として、固定金利の債券は金額が確定していますが、変動金利の債券は金利が変動する可能性があるため、償還日の金額を確定することは困難となっています。

次に、多くの銀行が設定している金利は「0.01%」と低金利ですが、債券の金利は「0.05%」となっており、銀行と比較をしても高金利だということがわかります。

この0.05%という金利は個人向け国債の下限金利なので、債券の種類が異なるとこれよりも高い金利を受け取ることが可能です。

最後に、債券は株式と同様に中途売却が可能となっており、中途売却をすることで「売却益」を得ることが出来ます。

自身が購入した債券の金額が、購入時よりも高価格で取引されているタイミングで売却することで利益が出る仕組みです。

債券のデメリットについて

金融商品にはメリットとデメリットがあり、債券にもデメリットは存在します。

しかし、デメリットを理解することで損失を最小限に抑えることが可能なので、どのようなデメリットがあるのかを紹介します。

債券は株式などと同様に投資となっており、常に価格変動のリスクがあるため、購入時と売却時を見極めることが重要です。

外貨建て外債の場合は為替相場の変動で元本割れのリスクがあり、売却金額が購入金額を下回る可能性があるため、売却するときは注意しましょう。

一般的に、債券や株式の投資で発生するデメリットは、価格の変動が関係しているケースが多いので、日々チェックすることを推奨します。

まとめ

債券は一見すると難しく感じますが、ひとつひとつを紐解いていくと、しっかり理解することが出来る内容となっています。

また、「安全性」・「収益性」・「換金性」に優れていると言われており、債券投資は投資家からも高い評価を得ています。

債券投資を始める方は、まず「安全性」を重視するといいでしょう。

【仮想通貨】どういったもの? ビットコインとは? 初心者にもわかりやすく解説!

2017年頃に、ビットコインが大きな話題を呼んだことをご存知でしょうか?

ビットコインは仮想通貨(別名:暗号資産)と呼ばれるものの1つで、投資の1つの種類として注目を集めました。

しかし、イマイチ仮想通貨と言われてもイメージが湧かないような人も多いのではないでしょうか?

本記事では、仮想通貨や仮想通貨の1つであるビットコインがどういったものなのか、なぜ注目を集めたのかを初心者にもわかりやすく解説していきます。

【仮想通貨】仮想通貨とは?

仮想通貨の概要

仮想通貨とは電子データのみでやり取りが行われる通貨のことで、インターネット上での取引を主として使われるものです。

仮想通貨の特徴

仮想通貨の特徴としては、3つ挙げられます。

1.中央管理者が存在しない

仮想通貨最大の特徴は中央管理者が存在しないことです。

私たちが普段身近に感じている「円」というのは、国家や中央銀行のような管理組織によって管理されていることから、法定通貨と呼ばれています。

一方で、仮想通貨はそういった組織が存在しないため、P2P方式でトランザクションを参加者全員で監視するブロックチェーンという方法で管理されています。

ちょっとわかりづらいですよね。

細かく解説すると、P2Pは「Peer to Peer」のことを指し、「Peer」は同等の者という意味があるので、同等の立場の者同士(仮想通貨の使用者)ということを意味します。

トランザクションは商取引のことを意味します。

つまり、ブロックチェーンという方式は仮想通貨の使用者同士で商取引を管理していく方式のことを意味していて、仮想通貨はこの方式で管理されています。

中央管理者が存在しないため、法定通貨のような中央銀行の持つ信用が価値を変動させるわけではなく、仮想通貨は単純にその流通量に対する需要と供給によって価値が変動します。

2.発行できる量が決まっている

法定通貨は経済状況に合わせて発行する量を決めることができます。

しかし、仮想通貨は中央銀行のような通貨を発行する組織が存在しないことから、物理的に上限なく発行することができません。

ビットコインだと、2100万枚まで発行できるという風に上限が仮想通貨の種類ごとに決まっています。

3.換金できる

仮想通貨は「円」のような法定通貨に換金することができます。

先程述べたように、流通量に対する需要と供給によって時価が変動するため、当然時価が高い時にビットコインを売って、時価が低い時にビットコインを買った方がいいですね。

【仮想通貨】ビットコインとは?

ビットコインの概要

ビットコインは仮想通貨の1つで、BTCという単価で表現されます。

2009年にサトシ・ナカモトという人物によって公表された論文に基づいて、運用が始まったと言われています。

ビットコインの立ち位置

ビットコインは仮想通貨の中でも比較的法定通貨に少し近い立ち位置の役割があります。

仮想通貨の大半は、ゲームやWebサイトで使うために作られました。

わかりやすく例えるなら、ゲームをしたことがある人なら一度は、

「ゲームで稼いだお金、現実のお金にならないかなぁ」

と考えたことがあるのではないでしょうか?

実はこういったゲームで稼いだお金を現実のお金にできるゲームが現実としてすでに存在します。

これをブロックチェーンゲームと言います。

ETHといった仮想通貨を取引所で購入して始めることができます。

この取引所の代表例として、動画系サービスで有名なDMMの「DMM Bitcoin」が挙げられます。

これは企業が仮想通貨を運営して利用者を囲い込み、利益を上げることを目的として仮想通貨が作られています。

それとは異なり、ビットコインは世界中で日常的に使うことを目的として作られた仮想通貨です。

【仮想通貨】ビットコインが流行した経緯

年金制度の崩壊がささやかれてから、次第に投資に対して前向きな国民が増えていった最中に、2017年頃、ビットコインの価格が急上昇し、ビットコインを購入する動きが活発となり、その後大暴落をして大きな損失を抱える人が見られました。

芸能人でもそういった状況に陥った人が数多くニュースなどで報道されていたのもまだ記憶に新しいですね。

なぜビットコインが突然流行し始めたのでしょうか?

1.仮想通貨法の成立

2016年の5月に、日本で仮想通貨法(改正資金決済法)という法律が制定されました。

この動きが後押しして、仮想通貨を利用できる店舗が少しずつ増えていったり、ビジネスの場で運用したりする機会が増えてきました。

2.大企業の参入

三菱東京UFJ銀行は、全国的に非常に有名な銀行の1つですよね。

三菱東京UFJ銀行を展開する三菱UFJフィナンシャル・グループは、2017年の1月に「MUFGコイン」という仮想通貨の一般向けの運用に舵を切ったことを発表しました。

当初の予定では2019年からの運用を開始するつもりでしたが、慎重な対応を行い、名称を「coin」に変更して、2021年1月現在も開発途中の段階で、大きな動きは見られていません。

こういった大企業が少しずつビットコインの着手に動き始めたのが2017年でした。

3.高還元なアフィリエイト案件

日本のビットコインの取引所の特徴のひとつに、アフィリエイトプログラムが用意されているというものがあります。

アフィリエイトとは成果報酬型広告と呼ばれるもので、あるウェブサイトに掲載されている広告のリンクから商品やサービスを購入するサイトにとんで、そこで商品やサービスを購入すると、広告を掲載したサイトやコンテンツを扱う人に、購入金額の一部が入る仕組みのことを指しています。

このアフィリエイトプログラムがビットコインでは高還元のものが多かったことから、自身のブログや動画コンテンツなどに掲載する人が2017年に入ってから非常に増え、ビットコインの新規参入者を一気に増やしました。

4.VALUの登場

極めつけが「VALU」というサービスの登場です。

VALUは個人の権利を売買するサービスで、「VA」という株式に近いものを発行することで自分の権利を売り出し、応援したいと思ってくれた人がビットコインでそのVAを購入することで、儲けを得られるといったものです。

例えば、とある漫画家が漫画を500円で販売する時、数量100冊限定でVALUで先行販売を行う場合なら400円で買えるというサービスを打ち出しました。

そこにVALU購入者特典として、書き下ろしのオリジナルストーリーを綴った小冊子を付けました。

VALUで100冊が完売した後、まだVALU購入者特典が欲しいという人のために、VALUの先行販売の値段を500円にあげ、数量もさらに100冊増やします。

これを続けていくことで、VAの価値は高まっていきます。

当然、不人気なら逆にVAの価値は下がっていくこととなります。

このサービスが注目を集めてビットコインを使う人が増えました。

しかし、VALUは2020年3月末をもって終了しました。

まとめ

仮想通貨とはその名の通り、電子上の通貨のことを指していて、法定通貨とは違って、取引を行う個人間で厳重な管理を行うブロックチェーン方式で守られている通貨です。

仮想通貨は企業の利益目的でゲームやWebサイトで使われ始め、これまでの通貨の概念を超えた使い方に魅力を感じる人が増えました。

2017年に流行したビットコインは、それまでの仮想通貨とは違ったより生活に身近な仮想通貨として作られました。

そんなビットコインが突然流行したのは、将来性を注目されはじめている最中に、仮想通貨法が制定され、国として仮想通貨が認められたことで、大企業が参入し始め、アフィリエイト案件やVALUといったビットコインを使ったサービスの登場で、一気に知名度を上げていったからです。

今後、より安全性を持って仮想通貨が使えるようになれば、法定通貨に代わって仮想通貨が主流となり、それにより仮想通貨を使った様々なサービスが登場する未来もそう遠くはないかもしれませんね。